ブラジル生まれで、日本で育った伏木りけんさん。姉の影響で絵を描き始め、主にアクリル絵の具を使用して作品を制作しています。悩みや考えごとが増えると、感情を絵に表現することが、彼女が描き続ける動機となっています。ネガティブなイメージの絵をよく描く一方で、自分の作品を見返し、再考することで気分が明るくなることがあります。過去の作品に込められた感情は、今では異なる色合いを持っています。それが意図した効果であり、当時感じた思いが未来の自分にとって美しく変わることを信じています。アートの本質について考え続けてきたりけんさん。答えが分からない状態がなんとも楽しいと感じています。絵を描くのは、自分のためだけに。